第58回
情報発信すれば必ず返事が帰って来ます
情報は相互通信してこそ価値があります。
ネットワークが行う地区例会も地区会員だけで閉じていても単なる知識の共有です。
もちろんそれでも十分価値はありますし、会員同士での情報交換にはなるでしょう。
しかしより多くの情報を得ようと思ったらオブザーバーの参加は重要です。
先日、上越地区において食事支援ロボットの実演を行いました。
地区では手分けして告知活動を行い、
31名のオブザーバーを迎えることが出来たそうです。
その中には地元マスコミも居たそうで、翌日の新聞に掲載されました。
すると、様々な団体から問い合わせが入ったそうです。
面白いのが、財団法人新潟県中小企業振興公社からの問い合わせです。
公社は新潟県100%出資の財団法人で、
県内の中小企業向け各種支援施策を行なっていますが、
ちょうど上越で住環境整備関連商品の開発を行なっている会社があって、
その開発に対し、ネットワークに助言を頂きたいというのです。
ネットワークの活動としては非常に実践的で面白いと思います。
その会社の開発技術者とネットワークが持つ様々な専門性が融合するわけです。
これからの社会は様々な分野の産業が、
どういう風に高齢社会に関わっていくかが重要であるとこのコラムで訴えていますが、
こういう様々な産業とのコラボレーとこそが、
ネットワークが福祉住環境整備を実践するということなのです。
地区例会が「福祉」を狭義で捉えた専門的学習会に終わらせること無く、
地域社会に情報発信することで、さまざまな関わりを持つことが重要なのです。
学習をするということと実践をするということは一緒なのです。
各地区がこのような情報発信をすると
一体どれくらいの反響がネットワークに帰ってくるのでしょう。
各地区が活動をオープンにすることで、膨大な情報の共有が図れるでしょう。
情報発信すれば必ず返事が帰って来ます
でも発信しなければ、一人で一生懸命情報収集しなければならないでしょう。
一人でやれることなんてたかが知れています。
小さくまとまらず、ネットワーク全体で頑張りましょう。
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