会長のつぶやき
僕の独り言につき合って
 

第54回

ネットワークの醍醐味

一つの共通した目的を持ち、
いろいろな分野の専門家が集まるというのは
問題解決のために非常に有効です。
それは住宅改修についてはもちろんですが、
今回のようにディサービスの設計という
大規模なものにおいては特にそうです。

大きな会社が一括して仕事を取り、
すべて自分たちで完結するというやり方は
経済の高度成長期やバブルの時代には通用しましたが、
経済が低迷しているときには、企業の固定費が増大し、
どこかにしわ寄せをする必要に迫られてしまいます。
むしろ、小さな会社が仕事をシェアし合い、
得意なところで自己表現したほうが
経済的にも負担が少なくて済みますし、
仕事の精度も上がるでしょう。

今回、ディサービスの依頼が入ったとき、
その基本的なコンセプトや資金計画が曖昧なときは
私の事務所だけで行ってきましたが、
資金のめども立ち、実施設計になった段階で、
ネットワークの地区会員設計事務所に共同設計を依頼しました。
さまざまな行政手続や膨大な図面を小事務所で処理するより、
シェアしあう方が合理的だからです。

設計の世界ではこうしたことは別に珍しくありません。
同じ一級建築士という括りでも、個々の設計士に得意不得意はあります。
また、高度化した構造計算などは、
専門のコンピュータを利用する必要があります。
構造設計や設備設計という特化した分野は外部設計事務所と協力し合うのです。

実施設計が進み、確認申請を完了した段階で、
内装や備品の配置を具体的に考えていくのですが、
そこから先は、実務者の意見がものをいいます。
もちろん、クライアントと打合せしますが、実際、知識が無いことが多く、
こんなときはネットワークの力に頼るのが合理的です。
ネットワークの目的には実務の検証があります。
彼らに呼びかけ、私たちの設計をチェックしてもらうのです。
こういう現実的な作業がネットワーク会員のスキルを向上し、
より高度なノウハウをネットワークは提供できるようになるのです。
これがネットワークの醍醐味です。

2003年2月23日(日曜日)
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■会長 : 小林 哲也(KOBAYASHI TETSUYA)
1961年新潟県三条市生まれ。1級建築士事務所 FORUM主宰
建築士会で1999年 福祉住環境コーディネーター検定対策講座を開催。
その際集まった仲間と「福祉住環境コーディネーターネットワーク」を結成する。
ちいき住宅工房主宰

■講演
2003年
1月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
    平成14年度介護支援専門員現任研修(佐渡中央会館:佐渡地域振興局健康福祉環境部)
2002年 
12月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
11月  十日町住宅改修講習会(十日町地場産業振興センター:十日町市)
7月  介護保険 住宅改修研修会(三条総合福祉センター:三条市)
4月  加茂商工会議所研修会(加茂商工会議所:加茂商工会議所青年委員会)
3月  住宅改修セミナー(西川町役場 保健センター:巻保健所)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
2月  福祉住環境セミナー(新宿:建築情報社)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
     住宅改修セミナー(新潟NOCプラザ:阿部木材株式会社)

■取材
2002年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2003「2000万の家」
10月   新潟日報「いつまでも我が家で-寝たきり予防へ改修」
9月   TeNY「介護豆知識-住宅改修」
8月   新潟日報「介護住宅改修事情」
4月   日経アーキテクチュア「資格に頼らず、資格を生かす」
2月   新潟日報社 ささえーる2002「住宅改修事例」
2001年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2002「こだわって新潟」

■リポート
2002年
12月   オランダ建築視察旅行記(PDF:ご覧になるにはアクロバットリーダーが必要です)

■作品集
最近の作品です。よろしかったらご覧ください。

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