会長のつぶやき
僕の独り言につき合って
 

第33回

1級はなにを目指すのか

2月2日 全国で1500人弱の人が
福祉住環境コーディネーター検定1級2次試験を受けました。

検定初の記述試験とあって、
どんなことを試されるのか、戦々恐々でした。

ふたを開けてみると、なんのことはない
今までマークシートで行ってきた内容を
ただ、記述にしたような問題でした。
5択に慣らされていたところに記述ですから、
そういう意味では難しかったと言えるでしょう。
しかし、内容的には私が思っていた1級のそれではなく、
どちらかというと2級に近いのではないかと感じました。
率直に言うと、なんでこれが2次なのか?
これなら別に1次試験を記述にするだけでよいのではないのか?
そんな思いでした。

もちろん、1万人以上の1級1次受験者に対し、
記述試験を行うことは不可能でしょう。
ですから、1級に対して2次に記述を持ってくるのは賛成です。
だだ、もうすこし1級の目指すところを明確にしたほうが良いのではないか?
住環境整備を行うのに、実際の検証なしに
はたして方針を示すことは可能なのか?
テキストではチームアプローチを求めているのに、
試験ではコーディネーターというスーパースターが活躍します。
1級取得者になにを求めているのかがどうも分かりません。
福祉住環境整備にひとつしか方法が無いとは言えないでしょう。
さまざまなアプローチがあって当たり前だし、
それを評価することはとても難しいと思いことです。
今回の2次試験はむしろ、論述にしたほうが良かったと思います。
なにかのテーマを与え、それに対して短い論文を求める。
テーマは住宅そのものより、街に関したほうが良いでしょう。

そんな内容の試験になるのだろうと考えていた人は多いと思います。
1級取得者になにを求めているのか?
1級取得は何のために必要なのか?
今回の2次を受験してちょっと批判的な意見を持ってしまいました。

2003年2月2日(日曜日)
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■会長 : 小林 哲也(KOBAYASHI TETSUYA)
1961年新潟県三条市生まれ。1級建築士事務所 FORUM主宰
建築士会で1999年 福祉住環境コーディネーター検定対策講座を開催。
その際集まった仲間と「福祉住環境コーディネーターネットワーク」を結成する。
ちいき住宅工房主宰

■講演
2003年
1月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
    平成14年度介護支援専門員現任研修(佐渡中央会館:佐渡地域振興局健康福祉環境部)
2002年 
12月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
11月  十日町住宅改修講習会(十日町地場産業振興センター:十日町市)
7月  介護保険 住宅改修研修会(三条総合福祉センター:三条市)
4月  加茂商工会議所研修会(加茂商工会議所:加茂商工会議所青年委員会)
3月  住宅改修セミナー(西川町役場 保健センター:巻保健所)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
2月  福祉住環境セミナー(新宿:建築情報社)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
     住宅改修セミナー(新潟NOCプラザ:阿部木材株式会社)

■取材
2002年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2003「2000万の家」
10月   新潟日報「いつまでも我が家で-寝たきり予防へ改修」
9月   TeNY「介護豆知識-住宅改修」
8月   新潟日報「介護住宅改修事情」
4月   日経アーキテクチュア「資格に頼らず、資格を生かす」
2月   新潟日報社 ささえーる2002「住宅改修事例」
2001年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2002「こだわって新潟」

■リポート
2002年
12月   オランダ建築視察旅行記(PDF:ご覧になるにはアクロバットリーダーが必要です)

■作品集
最近の作品です。よろしかったらご覧ください。

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