第33回
1級はなにを目指すのか
2月2日 全国で1500人弱の人が
福祉住環境コーディネーター検定1級2次試験を受けました。
検定初の記述試験とあって、
どんなことを試されるのか、戦々恐々でした。
ふたを開けてみると、なんのことはない
今までマークシートで行ってきた内容を
ただ、記述にしたような問題でした。
5択に慣らされていたところに記述ですから、
そういう意味では難しかったと言えるでしょう。
しかし、内容的には私が思っていた1級のそれではなく、
どちらかというと2級に近いのではないかと感じました。
率直に言うと、なんでこれが2次なのか?
これなら別に1次試験を記述にするだけでよいのではないのか?
そんな思いでした。
もちろん、1万人以上の1級1次受験者に対し、
記述試験を行うことは不可能でしょう。
ですから、1級に対して2次に記述を持ってくるのは賛成です。
だだ、もうすこし1級の目指すところを明確にしたほうが良いのではないか?
住環境整備を行うのに、実際の検証なしに
はたして方針を示すことは可能なのか?
テキストではチームアプローチを求めているのに、
試験ではコーディネーターというスーパースターが活躍します。
1級取得者になにを求めているのかがどうも分かりません。
福祉住環境整備にひとつしか方法が無いとは言えないでしょう。
さまざまなアプローチがあって当たり前だし、
それを評価することはとても難しいと思いことです。
今回の2次試験はむしろ、論述にしたほうが良かったと思います。
なにかのテーマを与え、それに対して短い論文を求める。
テーマは住宅そのものより、街に関したほうが良いでしょう。
そんな内容の試験になるのだろうと考えていた人は多いと思います。
1級取得者になにを求めているのか?
1級取得は何のために必要なのか?
今回の2次を受験してちょっと批判的な意見を持ってしまいました。
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