第321回
住楽考 富山分校
日曜日は昼から富山県高岡市で福祉住環境のお話をしてきました。
10時50分に羽田を離陸して1時間で着いてしまいますから、随分近いものです。
この講演会は住楽考富山分校の4回目の講演ということでした。
住楽考というのは、いつもいろいろ教えてもらっている住宅評論家の南雄三氏が
氏のホームページ上で展開している勉強会です。
この趣旨に賛同した仲間が地方で分校を開校しており、
新潟県も新潟分校を空間舎の野澤さんが運営しています。
富山ではビービーハウジングの下条社長が開校し、橋本さんが事務局を勤めています。
いままでも住宅に関わる様々なテーマを取り上げてきました。
温熱環境、空気汚染などいろいろ問題が多いのも住宅の現実です。
そこで今回は少子高齢化にスポットを当てて、住まいを考えてみようということになったのです。
私の話はいつものように、福祉という言葉の定義づけから行います。
今回はその歴史的変遷から現状の住まいの問題点、それと高齢化することとの相関関係をお話いたしました。
障害を引き起こす環境因子はとても大きいのです。
住まいを老化から見直す作業は重要です。
住宅の建築というとどうしても人生でもっとも活動的な人が主役になってしまいますが、
すべての人が老いから逃れることは出来ません。
そこをどういう風に新居に取り込むかがテーマです。
なにも施設のような家を造ろうというのではありません。
現状の住環境を臨床し、これからつくる家は障害を引き起こす環境因子を除去しなければならないでしょう。
住宅のユニバーサルデザインってなんだろう?
それを一緒に考えませんかという結びです。
講演会を終え、スタッフと反省会をしたのですが、
話を聞いていて、ぜひ福祉住環境整備を自分たちも実践したいという声があがりました。
それはとてもよい話です。
ぜひ、やっていただきたい。
話の流れからどうやら、FJC.N高岡地区というのも設立が現実的になってきましたね。
まずは検定対策講座かな?
今回は間に合いませんが、年が明けたら講座の段取りをしましょう。
いかに市民に告知できるかが勝負です。
協力は惜しみませんので、頑張っていただきたいと思います。
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