第319回
新潟県の木で住まいをつくる会
新潟県内の工務店があつまって作っている会です。
金曜日はこの会に招かれてお話をしてきました。
私もちいき住宅工房を主宰しており、そのテーマのひとつに県産材をつかうというのがありますから、
そういう意味での接点もあり、
また、ネットワークに参加している工務店も居たりで
とても話しやすい会でした。
県産材を使うというのはとても重要です。
価格的な側面から外材を多用している現代の建築は
国内の林業を荒廃させ、環境を壊しています。
国土のほとんどを森林で占めている国なのに、
そういうことには全然関心が無いというのは不思議ですが、
着実に自分たちの首を絞めていることに近い将来、気が付くことになるでしょう。
以前、このコラムでご紹介したウッドマイルという新しい指数のことをお話してきました。
意外と皆さん、知らないんですね。
興味のある人は以前のコラムをお読みいただきたいのですが、
県産材を使いましょうと訴えるなら、
ぜひ、ウッドマイル指数を市民に定着させる活動をして欲しいと思います。
単に情感的なアプローチではなく、
科学的な裏づけがあって技術者です。
そこに消費者は対価を払うのだという理屈があると面白いと感じました。
県内でもいろいろな団体が活発な活動をしています。
そういうところに呼ばれるというのはとてもうれしいことだと思いました。
最近は福祉住環境の話ばっかりで呼ばれますが、
実は建築家であるという私の本来の姿を発表する機会が少ないのがちょっと残念です。
今回はひさびさに建築談義でとても面白かったですよ。
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