第300回
書類不備
東京に居る時、新潟市で改修工事を行っていたネットワーク会員から連絡が入りました。
事前協議を行っていたのに、報告書を提出したら、
書類不備で受理されなかったと言うのです。
ネットワークは住宅改修を行う際、所定の書類を作成しています。
まずは現地調査を行い、基本階の平面図を作成、
そこに、段差や様々なデータ、画像などを織り込み、現状図を作成します。
その後、利用者、家族を踏まえた関係者で話し合い、提案図を作成し、
その場所場所で着工前写真を左半分に印刷し、見積を添付したものを提案書とするのです。
関係者が連名で書かれたその提案書は、事前に担当行政の指導を仰ぎ、
内容に不備がないかを確かめてもらいます。
今回、新潟市でネットワーク方式の改修を初めて行いました。
いつものようにそういう段取りで進めてもらったのですが、
ネットワークが作成する書式では特に写真の中に日付を写しこむのではなく、
写真の脇に記入しています。
それが問題視された訳です。
このことは今まで県内の様々な行政との折衝の中で問題視されたことはありません。
事前審査をお願いしているのですから、別に問題無いでしょうと言う解釈です。
ところが、今回、新潟市役所において事前協議の際、そのことに対する指導はなく、
日付の無い写真のまま、着工しました。
結果として、書類不備を指摘されたと言うわけです。
なんとなく納得がいきませんでした。
そこで、ネットワークの書式がどういうものなのか、県庁の介護保険担当に見てもらいました。
書式自体はパーフェクトですが、あくまでも保険者である市町村が考えること。
県としてはそれをどうこういう立場ではありませんということでした。
その足で新潟市役所に行きましたが、
どうやら新潟市では事前協議や指導はあまりやっていないのだそうです。
まあ、月に100件以上の申請が持ち込まれ、それを受理する作業で手一杯ということだそうです。
ますます合併し、大きくなる新潟市は大丈夫なのか?
ちょっと心配になりました。
お互いの考え方の確認をしたところ、別に他意は無いこともわかりましたし、
私達の活動にも理解を示してくれたと思います。
ただ、やはり自分が窓口として納得しても、最終的に残るのは書類だけ。
そうなると、市の基準は遵守して欲しいということも理解できます。
もともとネットワークの書式はそういう行政とのやり取りの中で作られてきていますから、
今回のクレームも真摯に受け止めることにしたいと思います。
まずはいろいろありましたが、私達の活動を伝えることが出来たことは
新潟地区にとって大きな1歩だったのではないでしょうか?
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