第293回
講師慰労会
先日1級建築士の2次試験も終わり、
ようやく今年の建築士養成講座も無事終わりました。
そこで、1級、2級講師陣が自主的に懇親会を行いました。
普段は受験時期が1ヶ月ほどずれているので、あまり接点はありませんが、
同じ講師としての悩みや改善すべき問題点もあるだろうということで今回の会を持ったわけです。
2級建築士を受験する人は必ずしも製図の経験があるわけではなく、
むしろ、線の引き方から学ぶ必要があります。
それが大変で、全講義の半分は時間内に描きあげるということに使われます。
一方1級は、その受験資格として大学で建築を学んだか、
2級建築士試験合格後実務を何年か積む必要があります。
ですから、重要なのはプランニングの能力となるはずなのです。
ところが、最近ではコンピュータによる製図が一般的で、
手描きによる製図の経験がほとんどありません。
結局、2級と同じく、製図能力を高めるということに時間を割かなければなりません。
2級ほど基礎からやるということはないでしょうが、それでも負担は大きいでしょう。
また、1級でも2級でもそうですが、
最近、受験生の国語力の低下が気になります。
しっかりと問題文を読むことが出来ません。
問題文はいわばクライアントの声ですが、それをしっかり理解できない。
大丈夫かなと不安になってしまいます。
杯を重ねながら、情報交換をし、
来年も頑張りましょうと誓い合ってきましたよ。
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