第288回
学内コンペ
今、私の通っている専門学校で、学内コンペの準備が進んでいます。
夏休み前に課題を出したのですが、想定された住宅地の中から好きな土地を選び、
その土地に自分たちの考える住宅を設計するのです。
今回のコンペは1年と2年のどちらも参加しています。
面白いのは建築初心者である1年の自由ながら、現実化するのだろうかというあやうい設計と
いろいろ現実を知ったが故の現実的な、悪く言うとこじんまりとまとまった設計の対比です。
2年生のはさすがに落ち着いて眺めることが出来ますが、何か物足りない。
まあ、提案ですから、もうすこし自由な発想のほうが面白いかな?
いろいろもがいているみたいで、毎日残業が続いているようです。
教科書による座学とは違い、自由に自分を表現できますので、
それが面白いと思えるとどんどん成長していきます。
最初は暗中模索状態だったと思いますが、ようやく自分のペースを掴んできたのでしょうか?
毎日考えていると、自分の設計した住宅に思考の中で模擬的に住むことが出来ます。
そうなるといろいろと発想が出てくるのです。
私も今まで設計した住宅には必ず模擬体験的に住んでいますね。
やがて平面図が頭の中で立体化してきます。
スケール感も出てくるでしょう。
ひとつの課題が建築家としての感性をくすぐってくれるのです。
今週末が提出期限で、来週の火曜日は全校生徒によるプレゼンテーションが行われます。
私の講評はけっこう辛口なので、すこしかわいそうですが、楽しみにしていますよ。
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