第274回
私が1人で仕事をしている理由
いよいよ10月に突入しました。
時間の経つのは早いものです。
日々の業務に流されてしまうと、あっという間に年末になってしまうのでしょうね。
今の時代、仕事が暇というのは恐怖ですが、
忙しいというのもそれが直接収入に反映しないような宮仕えには大変です。
結局、リストラされた人員の分をサービス残業で対処しているだけですから。
それでも会社に居られるだけ良しとしようなんて、
景気の良い頃には決して誰も口にはしなかったでしょう。
私は設計事務所を主宰していますが、偉そうなことを言っても所詮1人です。
社長兼末端社員で大企業に勤めている人から見たら軽く笑われるのかもしれません。
私が仕事をするときは、もちろん1人でなんでも出来る訳はないので、
外部のスタッフと共同作業で行うことが多いです。
でも、外部のスタッフとは対等な立場で付き合いますから、
人を使っているという苦労は少ないのが救いです。
対等な立場というのは、文句もしっかり言えるし、責任を追及することも出来ます。
もちろん、それは自分に対しても同じで、自分の管理が甘ければ、仕事もこなくなりますが。
組織が大きくなると、その仕事の苦労より、人を管理するというのが仕事になってしまいます。
そういう組織をきちんと作れたら、大きな仕事も出来るだろうし、
その達成感も大きいのかもしれません。
私もそんな仕事をしたいと思いますが、出来たら外部スタッフとそれを実現したいです。
やりたいことがいっぱいあるので、内部の管理という面倒くさい作業を避けたいし、
そういうことに責任を負いたくないというのは甘いと言われるかもしれません。
FJC.Nは私が考えた組織として、紆余曲折をしながら進化しています。
構成する会員のひとりひとりの主体性でのみ結びつきを持っていますから、
会員の温度差は大きく、ここに価値を見出せない人は例会にも顔を出しません。
でも、何も義務で行う必要もないので、それはそれで構わないでしょう。
ネットワーク自体もそういう人に対するフォローはほとんどなく、
必要に応じて会員専用HPを自主的に見ていただくだけです。
どんな会社組織もそうでしょうが、組織を引っ張るのはごく一部の人たちです。
あたかも全体で動いているように見えますが、それはあくまでも対外的なこと。
ネットワークも結局は価値を見出した少数の会員が引っ張り、
それが対外的に大きな動きとして見えるのだと思います。
価値を見出した少数の会員は地区例会に参加してくれる人たちです。
会社はその他大勢の社員に対し雇用責務が発生しますが、
ネットワークにはそれが無いのが画期的なのです。
同じ価値観の個と個の結びつきのほうが現実的な力としては大きいでしょう。
それを私は自分の事務所で実践していますし、
FJC.Nでも模索したいと考えています。
さて昨晩、仕事が忙しくて、毎晩最終まで残業している友人と話をしました。
ようやく新しいスタッフが加わって、すこしは早く帰れるかもしれないとの事。
辛口で言わせてもらえば、私の経験上、それはまずありえないでしょうね。
それは彼が今の職場に入ったことで、
他のスタッフが早く帰れるようになったかどうかを考えればすぐ分かる事でしょう。
残業癖のついた職場で休みたければ、
家族を病気にしたり、親戚が亡くなったことにするしかないのは悲しいね。
早く帰りたければ変な理由をつけるより自分の価値観による自己決定することです。
分かっていてもそれが出来ないのが会社組織ではあるのですが。
|