第261回
ラインマーカーの使い方
福祉住環境コーディネーター検定も順調に進んでいます。
受講者には毎回、小テストを実施していますが、
その採点は隣の人にお願いしています。
小テストは良い点を取ることが目的ではなく、
それらの記述がテキストのどこに記載されているかの確認作業なのです。
合格の決め手はやはり、どれくらい教科書を読み込んだかで決まるのです。
そこでちゃんとラインマーカーでチェックしてくださいねとお願いしています。
ところでラインマーカーの使い方を正しく理解している人が少ないです。
大抵の人は大事そうな部分をチェックします。
しかし、大事そうな部分は何回も出てきますので、別にチェックしなくても憶えているものです。
小テストや過去問題を行う際、その記述部分を正確にテキストに見つけ出し、チェックする。
実はこの作業こそラインマーカーの正しい使い方なのです。
この作業を繰り返していると、何度も同じところをチェックすることになりますが、
そういう部分はいわゆる定番問題として毎回出題される部分です。
もっとも重要な部分という訳です。
何回も繰り返される部分はその作業の中で大抵覚えてしまいますから、あまり心配はありません。
そして、この部分をきちんと押さえることで60点くらいは取れてしまうでしょう。
ボーダーラインは70点ですから、これだけでは足りません。
そしてこのボーダーを越えるためには、
どちらかというとテキストの重箱の隅を突っつくような問題をこなさなければならないのです。
幾つかの部分は推測でいけますが、
「こんなことテキストに書いてあったっけ」
と言いながら試験会場を後にする人は結構多いのではないでしょうか?
これが合格のポイントなのです。
過去の問題をテキストで確認する際、1回しかマーカーされていない部分がこの手の問題です。
こういう問題は過去に出題されると、しばらくは出題されないでしょう。
分かりますか?
テキストに何回もなぞった部分は定番問題として必ず出題されますが、
ここは学習の過程で覚えてしまう部分です。
1回しかなぞらなかった部分はボーダーラインを超えるための問題ですが、
これらは次回に出題される可能性は少ないということです。
ということは、マーカーされていない部分にこそ次回の出題があるということ。
実はここをしっかり押さえることこそ合格の決め手なのです。
これが理解できない人が多すぎます。
単に受験テクニックみたいでどうかとは思いますが、
やはり効率的に学習するにはそのノウハウはあるものなのです。
幾ら言ってもテキストをきれいに使っている人がいますが、家宝にでもする気ですか?
テキストは頻繁に改訂版が出ますから、すぐ役目を果たせなくなってしまいます。
消耗品と割り切って、どんどん書き込みをしてください。
びっしりマーカーされたテキストは勲章ですよ。
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