会長のつぶやき
僕の独り言につき合って
 

第228回

自己的を認める

アドラー心理学の面白いのは人の自己的な部分を認めるという点です。
人はもともと自己的であり、自分を良くしたいと願います。
しかし、人は1人で生きている訳ではありません。
自己を実現しようとするには、まわりが動かなければなりません。
そこでまわりに働きかけますが、まわりの個も同じように自己的です。
うまく関係を作れれば、自己実現は可能になりますが、作れなければうまく行かないでしょう。
この関係が共同体感覚であるというのです。

人に自分の考えを押し付けることは支配することです。
支配では良い共同体感覚を作ることは出来ないと諭します。
良い共同体感覚を築けるように援助することこそ重要であるということです。
ここに私は人のために滅私奉公するといったエセボランティアリズムはなく、
あくまでもお互いの利害の一致を得るという自己的な発想こそが現実的なのです。
自己を隠し、ひたすら人のために援助すると公言している人の多くは
実は援助しているのではなく、支配していることが多かったりするのです。

ほかの人を支配することなく援助するというのは自己を実現するもっとも近道であるといえます。
ネットワークの活動を自己実現の為に行う人は間違っていません。
ただ、自分だけが良ければという事ではネットワークは拡大しませんし、自分は自分であるだけです。
ネットワークの活動が大きくなってくれば、それだけ自分にも効果は跳ね返ってくるのです。
ネットワークを大きくしたければ、会員が活発に活動することを支援しなければなりませんが、
それが会員への支配になってしまうと、よい共同体感覚を得ることは出来ません。
ここにお互いの目的の一致が重要となります。
ネットワークの目標とするところと、
会員の自己実現の目的を一致させることが重要ということですね。
良い共同体感覚をもち、お互いを援助しあうことが、結果として自己実現に繋がる。
理解するけど、なかなか実践できないところです。

子育てもネットワークの運営も、人の関わりをうまく行うというのは個々の努力が必要なのです。

2003年8月16日(土曜日)

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■会長 : 小林 哲也(KOBAYASHI TETSUYA)
1961年新潟県三条市生まれ。1級建築士事務所 FORUM主宰
建築士会で1999年 福祉住環境コーディネーター検定対策講座を開催。
その際集まった仲間と「福祉住環境コーディネーターネットワーク」を結成する。
ちいき住宅工房主宰

■講演
2003年
6 介護保険と住宅改修研修会(堀之内町公民館:堀之内町)
5月  福祉住環境整備講習会(新潟・長岡:(社)新潟県建設業協会)
    見附市福祉住環境講習会(見附商工会) 

2月  パネルディスカッション「福祉から見た健康住宅」(県央地場産業センター:健康住宅サミット)
1月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
    平成14年度介護支援専門員現任研修(佐渡中央会館:佐渡地域振興局健康福祉環境部)
2002年 
12月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
11月  十日町住宅改修講習会(十日町地場産業振興センター:十日町市)
7月  介護保険 住宅改修研修会(三条総合福祉センター:三条市)
4月  加茂商工会議所研修会(加茂商工会議所:加茂商工会議所青年委員会)
3月  住宅改修セミナー(西川町役場 保健センター:巻保健所)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
2月  福祉住環境セミナー(新宿:建築情報社)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
     住宅改修セミナー(新潟NOCプラザ:阿部木材株式会社)

■取材
2002年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2003「2000万の家」
10月   新潟日報「いつまでも我が家で-寝たきり予防へ改修」
9月   TeNY「介護豆知識-住宅改修」
8月   新潟日報「介護住宅改修事情」
4月   日経アーキテクチュア「資格に頼らず、資格を生かす」
2月   新潟日報社 ささえーる2002「住宅改修事例」
2001年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2002「こだわって新潟」

■リポート
2002年
12月   オランダ建築視察旅行記(PDF:ご覧になるにはアクロバットリーダーが必要です)

■作品集
最近の作品です。よろしかったらご覧ください。

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