僕の独り言につき合って |
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第191回 リクルート最前線 夏休みを目前にして専門学校生は就職の最前線にいます。 建築系は厳しいですね。 設計事務所は固定費の削減こそ考えますが、 スタッフの増強をするよりは、外部にアウトソーシングが現実的ですから。 そんな訳で学生たちは思い通りの就職先を見つけることは困難です。 こんなときは求人票を待っているだけでは、先を切り開くことが出来ません。 実績を何も持たないのですから、自らどんどんアクションを起こすべきです。 先日も私のところに研究科の学生が相談に来ました。 彼は福祉住環境関連の仕事がしたいのだということです。 福祉住環境整備は建築の一ジャンルではあるかもしれませんが、 これをメインにやろうというにはかなりの知識と経験が必要でしょう。 私だって、別に福祉住環境整備がメイン事業という認識なんてありません。 建築はさまざまな問題を包括した仕事です。 大きく捉えたほうが良いよと助言をしたのですが、 でも安易に就職先を見つけても、その会社の経営者の資質で行える仕事は大きく変わるでしょう。 福祉住環境整備はどんな建築業者も建築基準法に定められている通り関わらなければなりませんが、 実際には現在の社会状況に無頓着だったり、 福祉住環境の看板が顧客獲得のアイキャッチに過ぎない場合が多いのも事実です。 そこで、ネットワークへの参加を勧めました。 いつも冗談でネットワークは出会い系だと言っていますが、 それは建築系と福祉系の出会いばかりではなく、 学生の就職先との出会いの場でもあるのです。 ネットワークに参加するということはそれだけでも意識の高さがわかりますが、 きちんと例会に参加する人たちは、人間関係も構築できます。 そういう信頼関係の中でリクルートできることは望ましいと思いませんか? 実際、ネットワークを通じて転職している人も居ますし、就職できた人もいます。 研究科の彼も地区代表にその旨を話したら、 さっそく作品を持ってきてくださいと言われていました。 いまどき、卒業見込み程度では何の箔も付きません。 学生時代に積極的にコンペに参加し、なにかの賞を獲得したとか、 こういう風に学校以外の団体に参加するという積極性がなければ結局はだめだということです。 でも諦めることはありません。 依然勤めていた学校の卒業生は、授業もまったくダメな子でしたので、 学校の就職課の先生も彼の就職先には諦めていました。 ところが就職活動は自分で積極的に設計事務所を訪問し続けた結果、 作品を持ってきなさいといってくれた事務所に出会うことが出来ました。 わたしは彼の作品を持っていってはかえって逆効果という気がしていました。 案の定、けちょんけちょんにけなされて来たのですが、 次までに書き直してくるように言われたのだそうです。 CADの授業なんて満足に受けていない彼は、その後行われた卒業旅行をキャンセルし、 独学で図面を仕上げて持っていきました。 おそらく彼の学生生活で唯一学業に励んだ時間だったと思いますが、 なんとその事務所にもぐりこむことに成功してしまいました。 やはり積極性、やる気が就職担当者の気持ちを動かすようです。 |
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2003年7月10日(木曜日) | |
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