第175回
雪国植物園
土曜日の車椅子工場見学は実りの多いものでした。
車椅子があんなに利用者にあわせて調整できたり、
きちんと調整した車椅子が、あんなに快適なものであるということがわかり、
体験することは重要だなと感じました。
思わず車椅子だけではなくではなく、
私たちが日常使用している椅子にも応用して欲しいと思いました。
工場の場所をインターネットの地図検索サービスで調べていたら、
工業団地の裏手に雪国植物園があるのがわかりました。
雪国低山の生態系を崩さないように、外来種ではなく、
ちいきの種のみで構成しているのだそうです。
私は基本的に旅人なので、
どうせなら、近くにそういうところがあるのなら訪ねてみたいと思いました。
午前中に堀之内町で行う資料をまとめた後、
ちょっと早めに出発し、途中のコンビニでおにぎりとお茶を購入すると
それをウェストバッグに詰め込んで、植物園に向かいました。
ここは山野草621種、樹木144種があり、常になにかの花が咲いているのだそうです。
私が行ったときはエゾアジサイやノハナショウブがきれいに咲いていました。
先々週も佐渡でトビシマカンゾウの花を見てきましたが、
こんな風に花を愛でるようになったのは歳をとったということなのでしょうか?
樹木の間を歩いていると、まだ透明感のある葉を通して、太陽の光が射しています。
森林浴をたのしみながら、適当な場所を見つけておにぎりを食べてきました。
ちょっとした時間でも、こんな風に過ごすと、すっかり気持ちが落ち着きます。
わずか1時間ほどのハイキングでしたが、1日楽しんだような気になりました。
帰りに受付の人に聞いたのですが、
今は蛍のまっさかりだそうで、毎晩幻想的な風景がみられるそうです。
夜も来てみたいなと思いましたが、
こちらは残念ながら予定が入っており、実現できませんでした。
園内の沼には水生動物や昆虫も沢山いますので、
夏休みには子供たちが沢山来るのでしょう。
蛍は今月いっぱいということですから、
時間の都合のつく人は、夏を感じてきてはいかがでしょうか。
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