第95回
名古屋に自転車道発見!
このコラムに、昨年オランダに行ったときの旅行記をリンクしています。
そこで自転車道の有効性について書いております。
日本の道路の定義は動力があるか、無いかによっており、
自転車や車椅子は歩道を使用するものと定義されているが、
この区分では、いつまでたっても車椅子は歩道を移動できないというものです。
今日は岐阜の森林文化アカデミーを視察した後、名古屋に入りました。
驚くことに、そこで私の目に飛び込んできたのは自転車道でした。
名古屋の自転車道はアムステルダムのそれとは違い、
歩道の一部が自転車道として区分されているものでした。
日本の道交法では当然のことかもしれません。
都市再開発にあわせ、建物をセットバックして、空いた土地に新たに歩道を設け、
今まで歩道だった部分に自転車道を整備していました。
私が見てきたアムステルダムの自転車道は、
車線を減少させて自転車道を整備していましたので、
似ているようで、発想はまったく別のものといえるでしょう。
アムステルダムではもっとも有効な交通手段は自転車です。
次にトラムと呼ばれる路面電車やバス・タクシーがきて、
最後に自家用車でした。
公共機関を使うことがいかに有効であるかと意図したものです。
名古屋ではどうやら自動車道の整備は絶対のようです。
そこで自転車道を整備するために、建物を立ち退かせるという膨大な資金を投下します。
だから、まだまだ自転車道は使えるほど整備されておらず、
また、市民もその意味が理解できていないようでした。
今後、この道がどのように発展していくかは未知数です。
それにしても、自転車専用通路の確立は革新的です。
また、県庁所在地とは思えないくらいの自転車の量は、
街の居住者の多さを照明しており、
都市の機能の高さを示しているものでしょう。
日本にもこういう都市整備があったことを知ったのはとても意義のあることでした。
自宅に帰ったら、ちょっと調べてみたいと思います。
今日の宿は、出来たばかりの駅ビルにあるマリオットホテルです。
なかなか豪華なホテルで、バスルームから夜景を楽しむことが出来ます。
桜山の古民家を改造したフレンチレストランで食事をしたあと、
街を散策しながら、帰ってきました。
街は歩くとはじめてそのボリュームが判りますね。
歩行者の視線は重要だなと痛感いたしました。
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