第92回
栃尾又温泉(湯之谷村)
新潟県に生活していてうれしいのは、とにかく温泉がいっぱいあることです。
映画「ホワイトアウト」のロケ地にもなった奥只見ダムは
六日町から入っていきますが、シルバーラインを通り過ぎた奥に栃尾又温泉はあります。
この温泉は日本有数のラジウム温泉だそうです。
お湯の温度はちょっとぬるめの37度ですが、
ゆっくりと湯船に使っていられるのが私は好きです。
この温泉に来ると利用させてもらっているのが自在館です。
自在館の面白いところは、2つある内湯と1つの露天風呂は全て貸切になるというところ。
大体、せっかくカップルで来ても、お風呂は別というのではつまりません。
そういうお客の声に答えて、全てを貸切にしたのだそうです。
誰に気兼ねをせずに、ゆっくり出来るのは最高です。
他の宿も貸切に出来たらよいのにと思っていたら、最近は随分増えてきたようですね。
焼山温泉の支配人にも提案したら、うちの風呂はでかすぎて貸切は難しいですねだそうです。
まあ、彼のところはいつも貸切みたいなものですか。
最初は、思い立って、本屋さんに入り、ガイドブックでこの宿を見つけました。
日帰りコースが設定されているとの事。
お弁当と部屋を用意してもらって4,500円でした。
季節はちょうど今頃で、残雪が残る山を露天から眺められて最高でした。
日曜日ということもあり、泊り客もあまりいないので、
夕方まで好きに使って下さいと言われ、随分くつろいでしまいました。
宿を出たのは5時を回っていましたが、もう宿泊した気分です。
2回ほど、日帰りコースを楽しませてもらいましたが、
たまには自分たちばかりで行かないで、親孝行するものだという母親の声もあり、
去年の秋に家族旅行ということで1泊してきました。
ちょうど奥只見の山々が初冠雪した日でした。
紅葉と白い雪がとても綺麗だったのを覚えています。
日帰りも良いですが、やはり泊まりは違います。
浴衣に着替えて、夕食前に近くを散策。
夕食は越後牛の炭火焼がやわらかくて美味しかったなー。
日が落ちてからの、灯篭の灯りで入る露天風呂も趣のあるものでした。
暗闇の中で、木々の擦れあう音や下を流れる川のせせらぎだけが聞こえてきます。
併設して新しく出来た日帰り入浴施設「霊泉の湯」があり、
こちらも宿泊客は無料で入れます。
ちょっとお勧めの温泉です。
家族連れとかカップルの人、
一度はチャレンジしてみては如何でしょうか?
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