第91回
焼山温泉(糸魚川)
先週末、焼山温泉の支配人とアンコウ鍋を食べた。
焼山温泉は糸魚川のはずれにある温泉で、私の好きな温泉のひとつだ。
上越地方は新潟県では南に位置するが、
海岸と山が近いので少し入ると豪雪地帯になる。
焼山温泉も国道から20分ほど入ったくらいだが、世界が変わる。
暇があると温泉めぐりをするのが趣味だが、
たまたま訪れた焼山にははまってしまった。
ここは一軒宿だが、日帰り入浴が500円で楽しめる。
日帰り入浴施設はたくさん出来たが、どうも落ち着かない。
「日帰り」が前提になっているからだろうか?
焼山は温泉宿なので、浴衣姿で客が歩いていたりして、
時間を気にすることも無く、ゆっくりすることが出来る。
また、温泉といえば卓球という古典的なたのしみも堪能できるのがうれしい。
卓球なんて、ここでやるくらいのものでしょう。
浴室も大きくゆったりとしていて、一人の占有面積が大きいのもよろしい。
冬は残念ながら雪が多すぎて利用できないが、
これから露天風呂も気持ちよいだろう。
(来シーズンは冬も使える露天風呂に生まれ変わるそうだ)
冬季は併設されたファミリーゲレンデがあり、
私のようなヘボスノーボーダーの練習には丁度良く、すぐ汗を流せる。
これからはテニスコートが利用できるそうなので、こちらも楽しめそうだ。
日帰り施設のようなイモ洗い状態ではなく、
家から程よい遠さで、旅行気分も味わえる焼山は
私にとってリフレッシュ出来る場所だが、
もう一つには、仲の良い支配人の存在だ。
彼は私と同じ年代で、
プロレスラーとしてこの温泉に訪れたときヘッドハンティングされた異色の人である。
上越地方ではCMでも流れているから、顔を知っている人は多いかもしれない。
何回か訪れた際、会話を交わし、友達になった。
「冬の日本海を堪能しましょう」と話していたが、春になってギリギリ実現したわけだ。
温泉業界も話を聞くと奥が深い。
アンコウを頂いて、ようやく今年の冬が私の中で終了した。
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