第90回
イエスマ
「ちいき住宅工房」では施主とのコミュニケーションツールとして
フリーのCADソフト「イエスマ」を利用しています。
最近はやりの、素人でも間取りを組み立てることで、
簡単に平面図や外観パースが作成できるソフトの無償提供版です。
これがなかなか優れもので、
ものの1時間くらいで、大抵の間取りが作成可能です。
現実にこのソフトで、利用者の間取り図を作成するケアマネや会員も居ます。
私も住宅改修の提案書や報告書での間取り図はこのソフトで行っています。
実施図面の作成には一本一本CADで線を引きますが、
間取りや建物のボリュームの検討には
こういったソフトを利用したほうが短期間に行うことが出来るのです。
このソフトを用いて、施主に自分のイメージを作ってもらいますが、
現実にはどんな簡易ソフトを用いても、
素人が実際の家の図面を作成することは困難です。
それでもインターネットで作成したファイルを送ってもらえれば、
それに対して、設計事務所は肉付けが可能ですし、
簡易見積もりの作成も短期間で提示することが出来ます。
設計事務所や工務店サイドでは、
この「イエスマ」のプロフェッショナルバージョンを使用して、
構造の検討や、現実の図面の作図、積算を行います。
従来、紙の上で行ってきた検討が、
このようなツールを用いることで、平面だけでなく、パースとして確認できたり、
変更後の金額の増減もリアルタイムに知ることが出来る訳です。
お互いの時間を気にすることなく、
以前より密なコミュニケーションを取ることが可能になりました。
だからといって、コンピュータが設計を勝手にやるわけではありません。
あくまでも現地を確認したり、土地を読むのは設計者の仕事です。
こうしたツールは、施主との綿密な打合せのために用いられるのです。
また、変更に対する工事費の増減を一緒に検討できるのは有効です。
道具に使われてしまってはダメですが、
便利な道具は上手に使ったほうが徳です。
「ちいき住宅工房」作品はこういった方法でイメージを膨らまし、
汎用CADで図面を作成していきました。
もし興味のある方は、最初のページの下にリンクしていますので、
ダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
市販のソフトに負けないくらいの性能が、ダウンロードするだけで使えます。
頭の中だけで考えていても難しい家作りも、
自分で間取りを組み立ててみると、意外と整理されていくものです。
それでも行き詰ったら、「ちいき住宅工房」に相談してみてください。
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