第68回
食い物の恨みは恐ろしい
テレビ番組をみていたら、おいしそうな大きい苺をリポーターが食べていました。
先日も風邪引いたし、ビタミンCが足りないのかなと思って、
私もスーパーで苺を買うことにしました。
まだまだ高いですね。(実際のところ、高いか安いか適正価格はわかりませんが)
私が見たときは1パック480円でした。
「豊の香」と「長崎産」のパックがあって、
「豊の香」のほうが甘くて美味しいらしいのですが、
ちょうど、スーパーの店員が来て、割引のシールを貼り始めました。
「長崎産」のパックに20%引のシールを貼り始めたので、
ちょっとしたコミュニケーションのつもりで、「豊の香」には貼らないの?と聞いたのですが、
こちらはまだ貼らないとのこと。
やはり美味しいほうは勝手に売れちゃうから割り引かないのかと思い、
まあ、どうせ食べるなら美味しいほうがいいですから、
「豊の香」のパックをかごに入れて買い物を続けました。
別にいつもの買い物風景です。
一通り買い物を終え、レジに向かったときです。
連れが「豊の香」のパックを持ってきて、半額だよって言うんです。
どういうことかと尋ねたら、買い物は欲しい食材をかごに入れたら、
最後にもう一回りするのが鉄則とのこと。
そうすると、同じ商品が割り引かれていることが多いのだそうです。
どうせ買うのなら、これからすぐ食べるのだし、安いほうがありがたいです。
普通に買い物していたら、得したねという話で終わりですが、
今回はちょっと考えました。
私は店員にこちらのパックにも割引シールを貼るのかと聞いているのです。
それに対し、彼はまだ貼りませんと答えました。
どういうことでしょう?
店員はきっと、店のことを一生懸命考えるよい社員なのかもしれませんね。
彼はすこしでも店の売り上げを多くしたかったのでしょうか?
別に彼との会話が無いのなら、それでも良かったのですが、
どうせ貼るのなら、いいですよって言ってくれたほうが顧客満足度はあがります。
野菜や果物売り場は、入り口付近に配置するのがスーパーの常識ですが、
レジを済ませて、定価で買った苺が半額シール貼られているのを見ながら店を後にするとしたら、
おそらく、この店への足は遠のくでしょうね。
なんだかすごく裏切られた気持ちになってしまいますから。
いつも使っている店です。
240円、店は割り引かずに済んだし、たかが低所得者の客、1人の話かもしれません。
しかし、食い物の恨みは恐ろしい。
結局半額で買えたので、店の名前は伏せますが、
裏切られた気持ちは今日のつぶやきのテーマとしては十分でした。
しかし、こういう日常から学ばなければなりません。
仕事をするとき、誰を見ながらするのか?
当然お金を貰う人に対し、精一杯仕えるのですが、
経営者は当然、お客を見て商売しますが、意識の低い従業員は
給料を貰う社長は見ても、その向こうのお客までは目が届かないのかもしれません。
下請けを使っている会社が良く陥る現象です。
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