第38回
まちづくりは自分の街で(2)
中途半端な街づくりの末、バブルは崩壊しました。
歯止めの効かない中心市街地の過疎化は商店街には深刻です。
そして今ではどの地方公共団体もバブルのツケで貧乏ですが、
政府は地方自治の方向性を示し、これからは国に頼らず
自分たちのことは自分たちでやってくれと地方公共団体に言い寄ります。
今後、町おこしがうまくいく町といかない町は
ますます格差が大きくなるでしょう。
金に頼らず、市民の知恵で乗り切ろう。
様々な場面で市民ワークショップが開かれ、
自分たちの街は自分たちが何とかしなければならない。
ようやくそういう意識が住民に芽生えたのかもしれません。
でも、残念ながらそうした会合に出てくるメンバーはいつも同じです。
意識の高い市民が集まるのですから、それは仕方が無いのかもしれません。
また、まちづくり先進地の人たちは他市町村のまちづくりの会合にも
招かれたり、自主的に参加したりしてくれます。
まちづくりもノウハウがありますから、いろいろな人の意見は貴重です。
ワークショップの進行も経験がものをいいます。
特に先に実践しているまちづくりの話は参考になるでしょう。
でもなんか気になるんですよね、
そうやってわざわざ来てくれている人たちとそれを迎え入れる市民の関係。
彼らがコンサルとダブって見えてしまう。
まちづくりもハマるとセミプロのようになるのかもしれません。
また、自分たちより外部の人が立派に見えるのかもしれません。
でも、ほどほどにしておいた方が良いでしょう。
自分たちの街は住んでいる住人の手でつくるべきです。
うまくいくかいかないかは住民の愛着と意識の問題でしょう。
まちづくりは自分の街で行うのが正攻法です。
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