会長のつぶやき
僕の独り言につき合って

第29回

公共交通機関の勧め

福祉住環境整備を考える際、
日常生活圏内の移動の連続性を確保することは重要です。
その大きな役割を担うのが公共交通機関です。
東京といった大都市圏はそうではありませんが、
田舎ではあまり有効に活用されていないようです。

バスや鉄道といった日常の足は軒並み赤字です。
一番活動的な世代の代表的な交通手段は自家用車でしょう。
でも、道路を大きく占有している自家用車に乗っている人間は案外少なく、
5人乗り乗用車でも大抵は1人から2人といったところです。
省エネや交通安全の面から見ても、あまり利用しないほうが良さそうですが、
バスの路線は限られており、本数も少ないとなると、
おのずと自家用車に頼らざるを得ないと感じるのかもしれません。

私も今までは、自家用車で一月に何百キロも走り回っていました。
最近は歳のせいか、だんだん運転が面倒くさくなってきましたね。
雪が降った朝なんかは、新潟の専門学校に通勤するのは最低です。
道路は込んでいますし、遅刻しないか気が気でありません。
そこで、ここ1年くらいは高速バスを利用することが多くなりました。
利用してみて感じたのですが、
今までは本数の少ないダイヤに自分の予定を合わせるのが億劫で、
自家用車を利用していました。
しかし予定をダイヤに合わせたほうが、
自分の利用できる時間が増えたのは意外でした。

田舎のように1時間に1〜2本の周期でも、案外大丈夫なものです。
芸能人や要人ではありませんから、私の予定くらいなら十分こなせます。
自家用車というのは、駐車場を探したり、
結構 無駄な時間を使ってしまいます。

その点、公共交通機関は移動時間のみの拘束ですから、
それ意外の時間は自由です。


自分で運転しませんから、ストレスはありません。
バスや電車を待つ時間は長くても30分から40分でしょう。
短ければ本を読んだり、近所の店を覗くことが出来ますし、
長ければ(このコラムのような)ちょっとした仕事は出来てしまいます。
高速バスも電車も基本的には走り出したら
国道を走る自家用車より早いですから、到着時間はあまり変わりません。
車中はもっぱら本を読んでいるか仮眠ですね。
長い打ち合わせなんかも時間ですからと切り上げることが出来るのは有効です。
バス停や駅から歩かなければなりませんが、
日頃の不摂生を考えたらよい運動でしょう。


そんな訳で、最近では講演や会議などで出かける際は、
必ずインターネットの乗り換え案内やバス時刻表で確認します。
案外どこでも行けるものですよ。
車窓から眺める風景はちょっとした小旅行です。


私も週末に愛車で郊外を走りたい気持ちはありますし、その自由さは好きです。
でも、公共交通機関もなかなかのものですよ。
利用すればこそ、その便利さや有効性が見えてくるのかもしれませんね。
一度お試しください。

2003年1月29日(水曜日)
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■会長 : 小林 哲也(KOBAYASHI TETSUYA)
1961年新潟県三条市生まれ。1級建築士事務所 FORUM主宰
建築士会で1999年 福祉住環境コーディネーター検定対策講座を開催。
その際集まった仲間と「福祉住環境コーディネーターネットワーク」を結成する。
ちいき住宅工房主宰

■講演
2003年
1月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
    平成14年度介護支援専門員現任研修(佐渡中央会館:佐渡地域振興局健康福祉環境部)
2002年 
12月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
11月  十日町住宅改修講習会(十日町地場産業振興センター:十日町市)
7月  介護保険 住宅改修研修会(三条総合福祉センター:三条市)
4月  加茂商工会議所研修会(加茂商工会議所:加茂商工会議所青年委員会)
3月  住宅改修セミナー(西川町役場 保健センター:巻保健所)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
2月  福祉住環境セミナー(新宿:建築情報社)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
     住宅改修セミナー(新潟NOCプラザ:阿部木材株式会社)

■取材
2002年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2003「2000万の家」
10月   新潟日報「いつまでも我が家で-寝たきり予防へ改修」
9月   TeNY「介護豆知識-住宅改修」
8月   新潟日報「介護住宅改修事情」
4月   日経アーキテクチュア「資格に頼らず、資格を生かす」
2月   新潟日報社 ささえーる2002「住宅改修事例」
2001年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2002「こだわって新潟」

■リポート
2002年
12月   オランダ建築視察旅行記(PDF:ご覧になるにはアクロバットリーダーが必要です)

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