第257回

いよいよ後半戦です

2級建築士の1次試験の合格発表が行われました。
今回の試験は比較的点数が高く、ボーダーラインの人を含め、多くの人が2次対策講座に参加していました。
やはり1次合格者が多すぎるため、合格ラインを少し高めたようです。
結果として、ライン上に居た多くの人が涙を流すことになりましたが、
私の受講者はさほど影響は無かったようです。
数名の人が講座から姿を消しましたが、新たに参加する人もいて数的にはむしろ増えています。

さすがに1次合格の発表があると、2次試験の現実が目の前に見えてくるらしく、受講者の顔が変わります。
ようやく受講者らしくなるというか、学ぶ欲が出てくるようです。
講師的には「もう少し早くから欲を持ってよ」というところですが、
まあ、そんなものかもしれません。

あくまでも試験は本人の努力の結果でしかありません。
講師はその水先案内人です。
求められれば幾らでも助言を惜しみません。
今頃真剣になっても遅いというのは否めませんが、
最初から意識が高い人は受験者の一握りでしょう。
彼らは合格の切符を手にしていますが、まだ切符には若干の余りがあります。
その余りの切符を手にするためのスタートラインに立ったと考えたら、
やはり今からでも大いに欲をだして、勉強して欲しいと思います。
講座に参加するのと独学では効率が大いに違うでしょう。
試験まであと2週間です。
世の中は連休でも、講座は毎日行われます。
今日から後半戦が始まります。
過去を振り返って、嘆いていてもしょうがありません。
気持ちを入れ替えて、残りの切符を手に入れる努力を始めましょうか。

前半から努力をしてきた人を追い抜くことは至難の業です。
人間は日々の積み重ねの中で生きています。
私たちが先人を敬うのはそういうことだし、
時間を超えることを出来ないのが現実です。
でも、だからといって一歩も踏み出さないのでは困ります。
何事も最初の一歩から始めるのですから。

今までの自分をあれこれ理由付けて正当化するより、
今日から気持ちを切り替えて、遅ればせながら最初の一歩を踏み出してください。
講師はどんな状況下でもあなたの味方です。