第242回
おすぎも一押し
土曜日はワーナーマイカルで「HERO-英雄-」を見てきました。
これはお勧めです。
ストーリーも単なるどたばたではなく、人間の内面に入っているし、
アクションもワイヤーアクションがさすがですという感じでした。
アジアの映画もここまで来たか思いましたよ。
主役のジェット・リー演じる暗殺者「無名」や周りの心の移ろいを
赤や青の美しい衣装が表現し、映像的にも大変美しい作品です。
ワイヤーアクションは最近、ハリウッドが取り入れていますが、
マトリックスなんかはCGと組み合わせたもので、いかにも仮想の世界です。
こちらはというと、CGは最小限で、ほとんど実写というのが本家のすごさを見せ付けています。
奏の軍隊も中国の本物の軍隊が協力しているということで、
その圧倒的な量がさすが中国。
おすぎも5000円出しても見るべきと絶賛したのには納得できました。
(ちなみに私はレイトショーでしたが...)
この映画はワーナーブラザースが配給元になっています。
ということは世界に配給されるということ。
すごいことですよね。
日本映画なんか、どこまでいっても国内のみ。
せいぜいカンヌとかにノミネートされても、世界的にヒットするというより、
マイナーでマニアの映画の域を出ません。
たけしの「座頭市」も予告を見ると面白そうですが、
さすがにワーナーが配給元になってくれませんからね。
日本映画より中国映画のほうがグローバルですか。
経済でも追い抜かれそうですし、どうも日本の弱さが気になります。
もっと日本もグローバル化しないといけませんな。
いろいろ考えさせられる映画ですし、
ちょっとキューブリックの「2001年 宇宙の旅」に近い難解さもたまにありますが、
最近、配給されている映画では私も一押しです。
是非ご覧になっては如何でしょう?
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