第24回
人はいつだって役割があります
2001年改正の雇用対策法で厚生労働省は
雇用に関わる年齢制限の原則撤廃を打ち出しています。
しかし、求人側に趣旨が十分理解されておらず、
昨年11月に職安に寄せられた求人のうち、
年齢制限の無いものは全体の1割強だったそうです。
2005年までに30%まで引き上げる目標だそうです。
この法律の趣旨は、
不況で再就職を目指す中年層の雇用促進です。
残念ながら求人側としては安くて有能な人材を求めますし、
また雇用という契約責任には懲り懲りしているので、
人材派遣会社からのパートが合理的ということになります。
求めていないものを法律で強要してもうまくいきません。
人は100人いたら、1人として同じ人はいないはずです。
個性も価値観も違うはずなのに、
学校教育は没個性、同じ価値観の人間を作り続けてきました。
大量生産、大量消費の時代がそれを求めたのです。
時代は大きく変わりつつあります。
これからの企業は大量生産では生き残れません。
だから大量生産するための人材は不要になり解雇されるのは当然です。
企業が必要なのは能力のある中堅と安くて若い労働力です。
法律がいくら雇用促進を促しても不要な人は不要なのです。
企業が求める能力も今までの画一的なものではなく、
会社の将来を託すことが出来る多方面の能力です。
人は100人いたら、1人として同じ人はいないのです。
過去の常識にとらわれず、自分を見つめなおしましょう。
好きなことをやったらよいのです。
企業と個人の関係なんて恋愛みたいなものです。
好きな相手を見つけるためには、自分をしっかり見せなければなりません。
人と同じというのは今ではマイナス要素です。
人は人生経験を積んで成長するものです。
能力はそういった経験と比例するはずです。
周りに流されず、自分をしっかり見つめることが重要です。
人と同じ価値観を持ったり、同じ道を歩まなくても
社会に求められる自分の役割は必ずあるはずです。
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