第236回
山に秋の気配が近づいてきた
一昨日、昨日と夏が戻ってきたような暑い日になりました。
海はもうくらげが出ているかもしれないけど、
それでも残り少ない夏休みを楽しもうと人が出たことでしょう。
私も行きたかったのですが、朝、用事をたしていたらあっという間に昼になってしまいました。
プールにも行きたかったので、ちょっと時間がありません。
そこで、近くで昼食を取りながら日光浴を楽しむ事にしたのです。
海がちょっと遠ければ、山という手があります。
私にはとっておきの場所があるんです。
すごく近いのですが、そこから見下ろす風景が良くて、なぜか誰も訪れません。
今までそこに遊びに行ったとき、人にあったことはありませんね。
そんな場所なので、海同様、茣蓙のシートを敷いて、
寝転びながらスケッチブックにプランをまとめていました。
陽射しはときより雲で遮られます。
そのとたんに肌に刺さるような感じが無くなります。
風が谷からこちらに吹いてくる様が木々のざわめきで分かります。
玉のように溢れる汗が冷やされて気持ち良いです。
海と違って、複雑ですね。
いろいろなものが絡み合ってひとつの情景を作っているという感じでした。
スケッチブックを閉じて、のんびり周りを見渡すと、もうススキが出ているのですね。
寝転がって地面を眺めていると、蟻が刺しハエの死骸を一生懸命に運んでいました。
蟻なんかこんなに注目したの何十年ぶりだろう?
風が吹くと、木々が揺れてどんぐりが落ちてきました。
見渡すと地面にはいろいろな木の実がころがっています。
気が付くと山はもう冬に向かって活動を始めているようでした。
これから日に日に温度が下がり、秋の気配を濃くするのでしょう。
汗でびっしょになりながら、1時間半ほどをその秘密の場所で過ごしましたが、
やはり私のほかに訪れる者は居ませんでした。
来週はテントと本を持って遊びに来ようかな?
今日から天気は雨模様ですからね。
あくまでも天気次第ということですが。
山から下りるとやっぱり夏で、そのままプールに行きました。
プールは子供たちでいっぱいで、過ぎ行く夏を楽しんでいました。
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