第19回
佐和田のベーグルサンドは最高です
先日、佐渡で介護支援専門員対象の住宅改修研修会を行ってきました。
講演に先立ち、佐渡における住宅改修等の現状の説明があり、
島という特殊性を改めて実感いたしました。
新潟県の人口における高齢化率は、全国平均より高めです。
山間部に行くほど、その傾向は高いのですが、
佐渡のそれは平均33.6%で、羽茂町はなんと37.6%です。
年齢別人口を見ると理解しやすいのでしょう。
20歳から39歳までの人口が全県の平均値を大きく下回り、
60歳からの人口が上回っています。
このデータから読み取れるのは
高校を卒業した若者が、新潟や東京の大学に進学したり、
就職するために島を離れていくということです。
新潟県内のほかの山間部はそれでも、
そこに生活しながら都市への通勤や通学が可能です。
しかし島ではそれが不可能なために一気に高齢化率を高めることになるのです。
一方40歳からの人口は平均に戻りますが、
これは島外から移り住んだり、戻ってきた人が居るからかもしれません。
佐渡は古くからの文化が根付いています。
その文化にひかれ、また新しい芸術を目指す人たちが
どんどん移り住んでくるのはうらやましいかぎりです。
打合せのために入った喫茶店の店主も島根から移り住んだそうです。
手作りのベーグルサンドがとても美味しかったので、
いろいろとお話をさせていただいたのですが、
この店は島内に移り住んできた人たちのサロンでした。
窓が開放的で明るい店内ですが、地元の人はこれがいやだそうです。
昼間からあんなところでお茶を飲んでいると噂されちゃうからだそうです。
そんな訳で、島外から戻ってきた人や島外から移ってきた人が集まります。
ネットワークも佐渡地区が設立されましたが、
どうやらこの店の常連になりそうですね。
高齢化率の高い佐渡の福祉と建築関係者は今後
40歳からの街づくりをしなければなりません。
ネットワーク佐渡地区が島内にそんな風を吹き込んでくれると良いのですが。
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