会長のつぶやき
僕の独り言につき合って

第18回

車椅子の人には左ハンドルがお勧めです

自動車は人間の活動範囲を広げてくれます。
健常者でもそうですから、歩行障害を持っている人には
社会参加するための重要なアイテムのひとつと言えるでしょう。

最近は車椅子のユーザー向けに改造した車を多く見かけます。
メーカーで対応しているものもありますが、
ワークス対応が大多数です。


ワークス対応の利点はユーザーの乗りたい車を改造できる点です。

自動車を改造して、自らの活動範囲を広げようという人は
普通の生活者として活発に生活を楽しもうという人でしょう。

しかし、その一方で健常者は彼らを弱者という枠に囲いたがります。
弱者という言葉はとても差別的な言い方であまり好きではありません。
弱者の対極には強者があり、
それが健常者みたいに言われるのはおかしな事です。

ともかく、強者である健常者は弱者である障害者に手を差し伸べるという
措置に見られる旧態の福祉がまだ根強く心の中にあります。

もし、障害を持つ人が外車を改造して乗り回していたら
健常者のみなさんはどう思いますか?
いまどき、左ハンドルの外車を所有することは特別なことではないでしょう。
国産車と外車の価格差はずいぶん少なくなっています。

実は車椅子利用者が自ら自動車を運転する場合、
その乗り降りを考えると、歩道側に運転席があったほうが安全です。
右ハンドルでは車道側で車椅子への移乗を行わなければならないからです。
安全と合理性を考慮すれば左ハンドルの優位性は絶対なのですが、
弱者が外車に乗るということを容認しない強者のエゴがあります。

まだまだくだらない偏見が巷を横行しています。

だったらどうでしょう?
国産メーカーは大抵の車に輸出仕様があると思いますが、
国内にもその仕様で販売してくれないでしょうかね。
もしくは輸出仕様で車椅子対応に改造した車を販売してください。

結構、需要があると思うのですがどうでしょう。

2003年1月18日(土曜日)
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■会長 : 小林 哲也(KOBAYASHI TETSUYA)
1961年新潟県三条市生まれ。1級建築士事務所 FORUM主宰
建築士会で1999年 福祉住環境コーディネーター検定対策講座を開催。
その際集まった仲間と「福祉住環境コーディネーターネットワーク」を結成する。
ちいき住宅工房主宰

■講演
2002年 
12月  福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
11月  十日町住宅改修講習会(十日町地場産業振興センター:十日町市)
7月  介護保険 住宅改修研修会(三条総合福祉センター:三条市)
4月  加茂商工会議所研修会(加茂商工会議所:加茂商工会議所青年委員会)
3月  住宅改修セミナー(西川町役場 保健センター:巻保健所)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
2月  福祉住環境セミナー(新宿:建築情報社)
     福祉用具住宅改修講習会(新潟ユニゾンプラザ:新潟県社会福祉協議会)
     住宅改修セミナー(新潟NOCプラザ:阿部木材株式会社)

■取材
2002年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2003「2000万の家」
10月   新潟日報「いつまでも我が家で-寝たきり予防へ改修」
9月   TeNY「介護豆知識-住宅改修」
8月   新潟日報「介護住宅改修事情」
4月   日経アーキテクチュア「資格に頼らず、資格を生かす」
2月   新潟日報社 ささえーる2002「住宅改修事例」
2001年
11月   新潟日報社 ハウジング新潟2002「こだわって新潟」

■リポート
2002年
12月   オランダ建築視察旅行記(PDF:ご覧になるにはアクロバットリーダーが必要です)

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