第169回
私の手帳考(2)
鞄ほどもあるタイムシステムに果てた後、
国産の薄いシステム手帳に厳選したリフィルだけを入れて使ったり、
試行錯誤しましたが、
結局、システム手帳はカバー自体が皮を使ったりして厚いので、
うまく使いきれることはありませんでした。
今使っているのは焼山温泉の支配人からもらったとても薄い手帳です。
見開き1ヶ月のスケジュールと見開き1週間のスケジュールがついて
後は数ページのメモがあるだけの手帳です。
しかし、これがとても使いやすい。
私が手帳に求めるものは結局スケジュール管理だけだったのです。
見開き1ページのスケジュールには日々生まれる予定を書き込みます。
ここをみればブッキングすることはありません。
後半の見開き1週間のスケジュールは実際に行ったことを書いていきます。
メモのところには日頃使う電車や高速バスの時刻を書き写しました。
これだけで、私はスケジュール管理を完璧に行うことが出来ます。
埋められたスケジュールは、Web上の事務所のスケジュールにも書き込み、
予定1時間前にはPHSへお知らせのメールが入ってくるようになります。
今まで使っていた電話帳などは、もうPHSのメモリで主要な人は記憶されています。
それ以外の電話番号もWebにアクセスすることで電話帳を確認でき、
それは常に更新されているので、手帳に電話帳を持つ必要はなくなりました。
メモはメモ帳を単独で持っていたほうが効率が良いようです。
私はスケッチブックをメモ代わりに持ち歩いていて、
実はそちらの方が大変重宝しています。
人は物を持っているほうが安心するのでしょう。
持ち始めるとそれは際限なく肥大化していきます。
私が手帳遍歴から学んだことは、
一つで全てを求めてはいけないということです。
単機能に特化して、それを複数組み合わせた方が随分使いものだと知りました。
また、人はよく新物好きの私が
ザウルスなどの携帯情報端末にはまらなかったなと言いますが、
実は私はもともとアナログ人間なのです。
ですから、スケジュールも見開きで目から全体を眺めた方が理解しやすいし、
物を考えるときは鉛筆片手に紙に向かってあれこれ考えた方がやりやすい。
それと携帯情報端末に過度に期待しすぎて、
結局落胆するのが想像できたからです。
今使っているシンプルな手帳には本当に満足していますが、
もし願いが叶うなら、1月から始まる手帳ではなく、
4月から始まり3月で終わるいわゆる年度を基準としたものが欲しいと思います。
今の手帳が年度を基準にしたものなら、私にとっては最高の手帳ということです。
どこかにそんな手帳は無いものでしょうか?
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