第153回
夏の予感
今年は例年に無く早い台風の出現で、
新潟県はフェーン現象による蒸し暑い日が続きました。
柏崎の2日間に渡る検定対策講座を終え、
まだ日没まで時間があったので海岸線をドライブしました。
窓を開けると、湿った海の匂いが車内に入ってきます。
鯨波海岸では浜茶屋の建設が始まっていました。
気がつくと、もう6月になったのですね。
ほんのこの前まで、重く鉛色だった日本海も
日が射すとキラキラと夏色に輝いていました。
透明感のあった木々の緑が日を追うごとに濃くなっていきます。
日向は汗ばむ暑さでも、木陰にはいると気持ちよい風が通る。
初夏は気持ちを活動的にしてくれます。
この季節は建築を志すものにとっては正念場です。
学科試験があるからです。
この難関を通り抜けた者が私の設計製図の講座に参加してきます。
学科の合否がわかる8月からは2次試験に向けた講座が始まるのです。
だから私には8月、9月にはほとんど休みがありません。
週末や休日はすべて講座で埋まってしまうのです。
もうすっかり慣れっこになってしまった行事ですが、
そんなわけで私にとっての夏は6月から7月の前半ということになります。
最近は6月も検定対策講座が前半に入ってきますから、
6月後半からが私が夏を楽しめる期間ということになります。
そんなときは、仕事の暇を見つけては近くの海に日光浴に行っていることが多いです。
積極的に季節を楽しまないと、あっという間に過ぎ去ってしまいますからね。
私には夏が無いという危機感から、人よりも夏には敏感かもしれません。
今週末は佐渡島で検定対策講座を開催します。
地区会員からのメールで「とびしまかんぞう」という黄色い花が島内満開だそうです。
天気が良いといいですね。
佐渡の初夏を楽しんできたいとわくわくしています。
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