第128回
便乗値上げ
5月1日より酒税法の改正により、発泡酒の税率が変わりました。
350缶で10円値上げです。
低迷する経済状態に対し、その打開策としての発泡酒であり、
その存在意義は庶民から大いに受け入れられました。
経済は国民の家計を映す鏡です。
発泡酒が爆発的に人気を博したということは、
今までの酒税法に対する国民の反発であると考えるのが適当でしょう。
ところが、東大を出てくる官僚や先生たちには、そういう発想が出来ないらしい。
経済が低迷して、税収が増えないので、お金を取れそうなところから取ろうという
ほとんど小学生レベルの発想で日本の税制が改正されています。
今後、消費税の税率も上がっていきますから、
税の2重取りという問題はますます増大していくでしょう。
消費税は消費が活性化すれば税収は増えますから、比較的にわかりやすいのですが、
ガソリン税とか酒税というのはどうも理解しにくい税制です。
これってほとんどシンジケートの資金集めの構図と変わらないですから。
特定の売れ筋商品に目をつけて、
それの販売権を勝手に作って資金集めをしているのですから。
かつて、植民地に対し、列強国は様々な税金をかせました。
その結果、紅茶事件とかの反乱が起きているのは歴史の示すとおりです。
国はその使命として、国内企業が繁栄するべく努力をすべきであって、
阻止するような税制改正を行うのは間違っています。
日本人はそれを怒らないというのも問題です。
昨日は加茂地区の2級対策講座が行われました。
講座終了後、実務登録の打合せもしたいということもあり、
佐藤県央地区代表と居酒屋で食事をしました。
その居酒屋はビールと発泡酒を扱っており、先月まで発泡酒は250円で提供していました。
ところが、昨日見たら300円に値上がりしていました。
税金は10円の値上げですが、販売価格はその5倍の値上げです。
なんだか、税金の傘に隠れての便乗値上げに感じます。
せめて、民間は戦って欲しいと思うのは私だけでしょうか?
悪政に迎合して便乗値上げではなく、それを許さない姿勢が必要です。
「税金が上がっても当店の価格は現状維持です」とやってくれたら
もう一杯ぐらい飲む量が増えたかもしれません。
これって、単なる飲兵衛の愚痴なんでしょうか
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