第115回
週末は上越に行こう
FJC.Nの活動は県内11地区が拠点となって行われています。
月1回の地区例会を基本に、一般の方を対象にした各種講演会や
現在行われている検定対策講座、福祉イベントへの参加を行ったり、
ちいきの企業と一緒になっての商品開発なども活動しています。
明日は上越地区で国立療養所犀潟病院の理学療法士長
近藤隆春先生による医学的リハビリから見た住宅改修の有効性についての
ご講演を頂きます。
住宅改修の目的は対象者が自立できる環境をつくることです。
病院に入院を余儀なくされた対象者は、自宅へ戻る為のリハビリを行います。
理学療法士は院内のリハビリを通して、退院後の機能回復度を予測します。
カンファレンスではそういう機能回復予測のもとに住宅改修の方針を決めていきます。
対象者の症状が一過性で、変化を伴わない場合はまだ良いのですが、
進行性疾患だったり、回復途中の場合は住宅改修もその進行に合わせる必要があります。
住宅改修の目的と方法をきちんと判断できないと、
せっかく行った改修もあまり効果を期待できないばかりか、
回復過程にある身体機能を反対に低下させることもあるのです。
一人の対象者が自立を果たす為には多くのサポーターが必要です。
人は一人では生きてはいけないのです。
様々な専門家の知恵を上手く集約して住宅改修を行うことの重要性が説かれるゆえんです。
今回は医学的な視点から住宅改修を見つめなおす良い機会になると思います。
住宅改修は医学的な判断だけでも上手くいくとは限りません。
住宅は施設ではなく、家族が住む場だからです。
しかし、医学的な考え方を根底に持っていないと、
どこを押さえなければならないかが判りません。
医学と建築のコラボレートが重要なのです。
明日からゴールデンウィークが始まります。
第一日目は上越で知的に講習会から始めてみてはいかがでしょうか?
お帰りには日帰り温泉施設が近くにはたくさんありますよ。
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