第112回
負け惜しみじゃないけれど
終日の専門学校の授業と長岡で開催している2級検定対策講座を終え、
帰宅したのは夜の10時を回っていました。
自宅に戻ると東京商工会議所から封書が届いていました。
ようやく私の元にも1級2次の試験結果が届いたのです。
結果は見るまでも無く不合格ですが、
合格率を見てびっくりしたのが異常な低さです。
その合格率はなんと0.4%!
かつて私が受験したどの試験より難しいものでした。
落ちていうのもなんだか情けないですが、
この検定はどういう方向性を持っているのでしょう?
これから先もこの調子で行くのかな?
1級では1次と2次の二つの試験がありますが、
例え1次を合格しても、翌年にその実績を受け継ぐことが出来ません。
2次で合格できなければ、また最初からやり直しです。
建築士の試験でも1次合格の実績は何年かは持越しできるのですが。
まあ、それだけ1級合格者に対する期待が大きいということなのかもしれません。
2級は実務者レベルで1級は指導的なレベルであると定義されていますが、
実務者とそれを指導する人の格差がそれだけあるということでしょう。
しかし、2次を受験したときも、このコラムで書きましたが、
本当にこの試験を合格することで、受験者のスキルを計ることができるのかな?
どう考えても、1次を単に記述にしただけのような感じの試験だし、
問題も漠然としていて、回答しにくいものでした。
どうせなら、2次は論文とか面接とか、
その人の意識に重きをおいてほしいと感じたのは私だけでしょうか?
今年の1級は試験日が早くなって、夏に行われます。
夏といえば、私は建築士を目指す人に
2次試験である製図を教えている真っ只中です。
今年から主任講師として、休むわけには行きません。
残念ながら、再チャレンジは出来そうにありませんが、
次の試験で、合格率が大きく違っていたら、
今回の試験は東京商工会議所の失敗だったということですよね。
そのときは、今回の受験者に対するなんらかの対応が無かったら、
ずいぶん苦情が出るでしょうね。
|