第105回
検定対策講座が始まりました
長岡・見附地区を皮切りに、今年も検定対策講座が始まりました。
福祉住環境コーディネーター検定をネットワークでは
様々なスペシャリストの共通知識と位置づけています。
そこで、単なる記憶に頼った講座ではなく、
理解力に重点を置いた講座を開催しています。
合格するだけなら、テキストを暗記すれば十分でしょう。
しかし、そうして得た合格には意味がありません。
テキストを理解すればわかるのですが、
重要なのは専門家同士の協調作業なのです。
コーディネーターという名称が誤解を生んでしまいます。
そこで私たちの講座では、まず最初にネットワークとしての
検定対策講座の意味を時間を掛けて説明します。
受験対策で受講している人にはちょっと不満な時間かもしれません。
記憶に頼らずに、理解するということは重要です。
日本における福祉の変遷を見ても、
単に年号を追って政策を眺めていても何も見えてきません。
そのときの日本の社会情勢、世界の情勢はどうだったのかを知ると理解はし易いのです。
日本に「社会福祉」という言葉が登場したのは日本国憲法からです。
これはテキストに書いてありますが、
では日本国憲法はどういう成り立ちなのかをテキストでは説明してくれていません。
日本の憲法は敗戦後、GHQの手により指導、
日本国政府が承認という経緯は誰もが知っていることかもしれません。
この事実と「社会福祉」を関連付ける人は少ないようです。
北欧で発達した「社会福祉」と第1次、2次大戦の関連を考える人も少ないのです。
日本における「社会福祉」の発達が女性の自立と深く結びついているという事実、
中央集権から地方自治へ日本の政治は大きな改革の中にいますが、
介護保険制度がどういう風に位置づけられているかを考えることは重要です。
こうした講義内容で進んでいきますので、2時間掛けても20ページも進まないのです。
講義終了後、「大学のゼミより内容が濃い。」と感想を述べた人が居ました。
そうなんです。FJC.Nの対策講座は内容がとても濃いのです。
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