第10回
中間管理職が社内で中間と思っている人はそれ以上昇れない。
会社に10年も勤めると、大抵の人は中間管理職になります。
いつまでもヒラで居られると、新人の居場所が無くなって困りますからね。
社員は経験とともに周りからの評価を受け、
徐々に自然淘汰されながら、会社でのポジションを上げていきます。
そして次第に三角形の会社組織図をかたち作ります。
この人事が適正だときれいな三角形になり、
年功序列で硬直化した会社はいびつな三角形になります。
ところで中間管理職って微妙なポジションですよね。
上司からはいろいろ言われ、
部下からは苦情を受けなければなりません。
かといって、特別給料が増えるわけでもなく、
これならいっそのことヒラの方が良いと思う人も多いでしょう。
中間管理職のすべてが上層部に上がれる訳ではありません。
この中から絞られ、自分の職務がちゃんと理解できる人だけが
その次のステップを進むのだと思います。
中間管理職というポジションをどう捉えるかで、
その後の自分の居場所が大きく変わるのだと
認識できる人は案外少ないものです。
自分のポジションが見えない人は数学的に考えると分かりやすいでしょう。
三角形の頂点から垂直に線を下ろすと、この垂線が役職の序列です。
頂点はもちろん代表権を持つ社長もしくは会長職です。
中間管理職がその名の通り垂線の中間だと仮定し、
垂線の中心から水平線を引きます。
するとどうでしょう。
会社組織の三角形の中にまた三角形が出来ました。
この三角形が管理職です。
そしてその下の台形部分には管理職の三角形と
同じ三角形が3つ出来るのがわかります。
中間管理職は役職の序列で中間であっても、
社内人口では上に1/4、下に3/4の位置であることが理解できますか?
管理職は頂点の代表者以下、多くても全社員の1/4程度
その底辺が中間管理職です
その下には少なくとも3/4の部下が居るのだということを
しっかり理解できる人が次のステップに進めるのです。
中間管理職の人は自分のポジションと
与えられた職務をしっかり理解してください。
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